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真面目な人は要注意! 「脳疲労」の原因と影響について
寝つきが悪かったり夜中に目が覚めたり、特に身体を激しく動かしているわけではないのに疲れが取れなかったり……
そんな慢性的な疲れの原因は、もしかしたら「脳疲労」かもしれませんよ。
ただの疲れだと思って放っておいたら、うつ病などの原因になってしまう場合もあるので注意が必要です。
今回はそんな「脳疲労」についてお伝えします。
「脳疲労」ってどんな状態?
わたしたちの脳は、「大脳新皮質」と「大脳旧皮質(大脳辺縁系)」に分かれています。
大脳新皮質は言語を理解したり論理的に思考したりと言った
「知性」を司る部分、大脳旧皮質は食欲や睡眠
など「本能」の
中心となる部分です。
本来、大脳新皮質と大脳旧皮質は対等な働きをすることでバランスを保っています。
ところが、仕事などで脳で大量の情報を処理し、本能的な欲求を抑え込むことが多い現代人はこのバランスが
崩れがちです。
例えば、急いで終わらせなければならない仕事がある場合、大脳新皮質は「働け」という命令を出しますが、
その状況が過剰になると大脳旧皮質は「休め」という命令を出します。
司令塔である大脳からの命令に分裂が生じると、食欲や自律神経を司る「間脳」が混乱して正しく対応できなくなってしまいます。
この状態が「脳疲労」と呼ばれています。
さまざまな病気の原因に!
脳はわたしたちの心と身体を正しく機能させるための司令塔です。
その脳が疲労した状態が続けば、心身に異常が起きる原因となる場合もあります。
うつ病は典型的な脳疲労であると言われます。
また、過食症や拒食症などは精神的な要因で引き起こされることが知られています。
こうした摂食異常は肥満や生活習慣病にもつながります。
ほかにも、自律神経の働きが乱れることによって心臓や血圧などに影響が出ることもあります。
脳疲労にならないために
ストレス社会と言われる現代、真面目で責任感が強い人ほど脳疲労が起きやすいので注意が必要です。
例えば、仕事や家事、育児などに対して「こうしなければいけない」「これをやってはいけない」と言った思い込みが強すぎると脳疲労を起こしやすくなります。
逆に「楽しい」と感じながらやることができれば、大脳新皮質だけではなく、本能の部分である大脳旧皮質も
働いてバランスが取れて脳疲労が軽減されます。
「休みたい」「やりたくない」「つらい」「疲れた」などの自分の心の声や素直な気持ちを否定せず、
その気持ちに合わせて仕事などへの取り組み方を変えてみるように心がけるのが大切です。
自分の本当にやりたいことを後回しにせず、満喫するのも有効です。
慢性的な疲れを感じている人は、脳疲労を起こしやすい生活になっていないか意識してみることをおすすめ
します。
また、大脳新皮質と大脳旧皮質のバランスを整え、脳疲労を癒すにはアロマテラピーが効果的だとされて
います。
嗅覚は視覚や聴覚、触覚などと異なり、大脳新皮質を介さずに直接、大脳旧皮質へ届くのが特徴です。
このため、ストレスを緩和し、リラックスに導いてくれる効果が期待できるのです。
「脳疲労かな?」と思った時には、ぜひお気に入りのアロマで芳香浴を試してみてくださいね。